IoTを使ったカプセルホテルのインドネシア発スタートアップ、ボボボックス(Bobobox)に泊まってきました
こんにちは、よっぴーです。11月にジャカルタへ初出張がありました。お買い物などをしたかったので少し前乗りさせてもらい、前から気になっていたホテルにも泊まってきました。
インドネシア発のスタートアップでIoTを使ったホテルのbobobox、泊まった感想をお伝えしていきます。
Boboboxとは
Boboboxは、2017年に西ジャワのバンドゥンという街から立ち上がったカプセルホテルのスタートアップです。スマートフォンのアプリで様々な操作が完結するようになっています。
読み方はそのまま「ボボボックス」。インドネシア語で「寝る」は「Tidur」ですが、口語的な使い方として「Bobo」という単語が使われます。子どもに使われることも多いので、日本語で言えば「寝んね」に近いかもしれません。
資金調達もしており、ジョグジャカルタを含めた11都市へ今後も展開を広げていく予定のようです。
ボボボックス、なんか声に出して言いたくなる響きですよね。ボボボーボ・ボーボボ、を連想したのは私だけではないはず…w
部屋のシステム・お値段
ここ数年、観光業の盛り上がりとともにモダンなホステルやゲストハウスが各地で増えているインドネシア。ボボボックスはなんだか近未来的なデザインをしています。
Podと呼ばれるカプセルはシングルとダブルが用意されており、ダブルでは大人二人&ども一人が泊まれます。お値段は日によって変わるようなのですが、130,000~270,000ルピアのようです(クバヨランバルの場合)。
この金額でこんなにきれいなところに泊まれるのはかなりコスパ良いですよね。アプリを見た限り、時間制で借りる方法もあるようです。小休憩的に使われるのでしょうか…?
さっそく予約でトラブル
予約の方法は複数あります。
- 公式ウェブサイト
- 公式アプリオンライン
- 旅行予約アプリ
後述しますが滞在中は様々な操作でアプリを使うことになります。今回、公式アプリを試してみようー!と思い、残り一部屋だったシングルを予約したのですが支払い画面でどうしてもエラーになってしまう。予約が完了できない…。
直談判だ!とレセプションに電話してみますが「ログアウトしてからもう一回やってみてほしい。だめだったらTravelokaとかの他社アプリ使ってみて。」とのこと。おーい、そこで他社アプリ勧めるんかいwと内心つっこんでしまいました。
TravelokaやTiket.comなどのインドネシア国内の予約アプリはもちろん、Booking.comなどからも予約が可能です。他社アプリから空室状況を見てみたところ、シングルは既に満室。
おそらく振り込む直前に他の人が予約完了してしまい、自分は支払いに進むことが出来なかったんでしょう。ダブルでも十分安いし、好奇心もあり、ダブルのPodを予約しました。
ちなみに今回自分が泊まったのはブロックMから徒歩10分ほどのクバヨランバルです。ブロックM駅(MRT)からも徒歩圏内なので、MRTで出かけたり日本食を食べに行くのも簡単なエリアです。
速攻で終わるチェックイン・チェックアウト
丁寧な説明付きのチェックイン
自分が着いたのは夕方17時頃。行列ほどにはなりませんが、常にチェックインするゲストがいるような状態でした。パジャマのようなゆるかわ?なスウェットを着たスタッフが出迎えてくれます。
予約アプリの情報を伝えると、アプリをダウンロードしているかを聞かれます。私の場合は事前にアカウントを取得していたため、予約アプリの情報と照合してくれ、自分の予約内容が公式アプリに反映されます。
多くのホテル・ホステルなどではパスポートの原本をチェックアウトまで渡したりコピーを渡したりがあるのですが、ユーザー情報にパスポートのページを登録しておけるのでペーパーレスでとても簡単。
宿泊スペース用のサンダルと靴箱の鍵を渡され、部屋について一通り丁寧に説明をしてくれました。初めて利用するゲストがほとんどかと思いますが、丁寧な説明はとても安心しました。
これで終わり?と驚くほど簡単なチェックアウト
チェックインもスマホ一台で出来たのと同じように、チェックアウトもスマホのみです。最初に渡されたサンダルと下駄箱の鍵を返し、スマホの画面からチェックアウトをタップするだけで終わりでした。
予約画面をスタッフの方に見せると操作してくれ、一瞬で終わりました。
キレイで十分すぎる設備
チェックイン・チェックアウトについて先にお伝えしましたが、次は設備について。
チェックインを終えて、部屋のある階に移動すると写真のように、カプセルが上下に並べられています。シンプルで近未来っぽいデザインと掃除も行き届いているのを感じました。
部屋に入るとこのようにタオルと歯ブラシが置いてあります。ミネラルウォーターはありませんでした。
各階に男女別のシャワールームとトイレがあります。シャワーはお湯付き、自分的には宿を決めるときのめちゃくちゃ大事なポイントです。温度も水圧も十分でした。ドライヤーがパワフルだったのも地味にポイント高かったです。
気になったこと、わからないことについてはアプリ内のチャットですぐにスタッフと連絡を取ることができます。実際、隣の部屋がうるさかったり、エアコンがきつすぎたり、こういった内容を伝えると、すぐにレスポンスがありました。
気になったところ
全体的には新しい経験が出来てとても面白かったのですが、気になった点もいくつかあったので書いていきます。安宿に泊まると、お湯が出ない&虫などなどトラブルがあることも少なくないですが、本当にこれくらいしか気にならなかったです!!!
- エアコンきつい乾燥する
インドネシアあるあるのエアコンのきつさ。全体でコントロールされているため、自分のエリアだけ調整するというのは基本出来ません。唯一出来るのはこの天井のキャップ(?)のみ。
これを開け閉めすることでエアコンの風量を操作できるようです。寒すぎて完全に閉めたところ、なんとなく寒さは和らいだ気がします。でもまだまだ寒かったです。まあインドネシアあるあるです。
- 防音って言ってるけど音だだもれ
Booking.comで予約した際に、設備情報として書いてあった防音(Soundprood)。ダブルタイプのカプセルもあるので確かに防音があるとポイント高いですよね。
上下に並べられたカプセルで私は下のカプセルだったのですが、上のカプセルがかなり騒がしく…。例えるなら、カフェで賑やかに話す女子大生って感じです。しかも三人。
ダブルの部屋ですが、二部屋とっているのかわかりませんが三人で宿泊していたようです。
先述したアプリ内のチャットで部屋がうるさい旨を伝えました。こういったネガティブなこともチャットだと伝えやすいですし、聞き取りにくいなども無いので気楽です。
シングルであればみんな一人で泊まっているので静かかもしれません。
- スピーカーしょぼい
壁に埋め込められており、Bluetoothで自分のスマートフォンと繋げられるスピーカー。防音なら使ってみようか!と思ったのですが、見事に音割れがひどく使えるレベルではありませんでした。もしかしたら自分の部屋が外れだったのかもしれません。
隣の部屋からも声がかなり聞こえていたので使うのは止めました。
- ディスペンサーが無い
パントリーがあり、簡単な食器と電子レンジがあります。しかし残念だったのはミネラルウォーターもディスペンサーも無かったこと。できるだけ水筒で水を持ち歩くようにしているのですが、仕方なく近くのコンビニでミネラルウォーターを買いました。
終わりに
IoTを駆使したカプセルホテルとして聞いたことがあったボボボックス、ついに体験できたのが何よりも嬉しかったです。お値段もお手頃なほうでしょう。
資金調達もあり、来年にはジョグジャにもできるそうです。ホテルの乱立などの話題も気になりますが、どこに出来るのか、値段や設備なども気になるところです。
ジャカルタのブロックM付近で宿を探している方がいればぜひこの機会にトライしてみてください!