よっぴースペース

インドネシア語学習がてらにインドネシアの賃金事情を調べてみた

こんにちは、よっぴー(@YOPPIE92)です。

先日のパスポート事情の時に挙げた「UMR」という言葉、もう少し調べてみました。
間違っている可能性大有りなのですがインドネシア語の勉強も兼ねて…!

もし間違っていることあればぜひTwitter等にてご指摘ください、勉強頑張ります!

そもそも日本の最低賃金って?

ウィキペディア先生によると、日本では地域別最低賃金・特定最低賃金というのがあるそうです。

特定最低賃金というのは地域別最低賃金よりも高い金額で、特定地域の特定産業においてのみ適用されている賃金のこと。

東京だと、以下の産業が特定最低賃金が設定されているそう。

  • 鉄鋼業
  • はん用機械器具、生産用機械器具製造業
  • 業務用機械器具、電気機械器具、情報通信機械器具、時計・同部分品、眼鏡製造業
  • 自動車・同附属品製造業、船舶製造・修理業,舶用機関製造業、航空機・同附属品製造業
  • 出版業
  • 各種商品小売業

全国で都道府県別に分けられていますが全体的に製造業が多いみたいです。

そもそもこの特定最低賃金知りませんでした。世の中知らないことだらけです。

インドネシアの最低賃金は?

インドネシアで最低賃金について聞いてみると、よく出てくる言葉が三つあります。

  • UMR
  • UMP
  • UMK

インドネシアは本当にアルファベットの頭をとった略語が多い。
そのまま訳してみるとこんな感じです。

  • UMR(Umpah Minimum Regional)=地域最低賃金
  • UMP(Umpah Minimum Provinsi)=州最低賃金
  • UMK(Umpah Minimum Kota/Kabupaten)=県・町最低賃金

全て最低賃金ではあるのですが、どのレベル(都道府県なのか市町村なのか)で決められたものかで異なるみたいです。

UMRは、今は使われていない言葉?

地域最低賃金のことですが、この言葉が使われていたのは2013年以前のこと。以降はUMPとUMKという言葉が使われているそうです。

ただ、周りの友人たちと最低賃金の話をしたり、SNSで流れてくる求人情報を見たりすると最低賃金の意味を指して「UMR」が使われていることが多いです。

インドネシアの地方行政区画

UMRが解決したところで、少し話が逸れますがインドネシアの地方行政区画を説明します。日本だと都道府県の下に市町村がそれぞれぶら下がる形になっていますね。

インドネシアの場合は州(Provinsi)の下に県(Kabupaten)もしくは町(Kota)がぶら下がる形です。

更に細かい区画については、オランダや日本に占領された背景からインドネシアはちょっと複雑です(今回は省略)。

UMPとUMK

話を戻して残ったのが、このふたつ。

  • UMP(Umpah Minimum Provinsi)=州最低賃金
  • UMK(Umpah Minimum Kota/Kabupaten)=県・町最低賃金

毎年11月1日に翌年のUMPが各州より発表されます。その後、翌年のUMKが毎年11月21日に発表されます。

UMKのほうがUMPよりも金額が高くなるのが通常ですが、その金額が大きく乖離することも。

2019年のインドネシアの最低賃金は?

2019年の最低賃金についても例年通りで昨年11月に既に発表されています。

トップ3とワースト3だけをここでは抜粋してみました。

トップ3

  1. ジャカルタ:約394万ルピア(約32,830円)
  2. パプア:約313万ルピア(約26,000円)
  3. 北スラウェシ:約305万ルピア(約25,000円)

ワースト3

  1. 東ジャワ:約163万ルピア(約13,600円)
  2. 中部ジャワ:約160万ルピア(約13,333円)
  3. ジョグジャカルタ:約157万ルピア(約13,000円)

首都が一位になるのは予想通りでしたが、まさかのジョグジャカルタが全国最下位!そしてその差はジャカルタと比べると二倍以上に開いています。

賃金の低さが問題になっていると聞いたことはありましたが、全国で一番低いとは驚きです。というかショック!

 

UMPが発表された後に制定されるUMKのほうが高い設定になるので、実際のビジネスの現場になればUMKが必要な数字になりそうです。

ジェトロでもUMKに関する情報が発表されていて、全国でのUMKの上昇率は8.03%。

日本は約2%程なので、消費スピードの鈍化などともいわれていますがまだまだ勢いはありますね。

それにしてもジョグジャカルタが最下位なのが本当に驚きでした。

観光地だから外国人観光客から沢山お金が入っていると思うんだけれどなあ。

逆に考えると、一番安く住める街でもあるからリモートワークやフリーランスのような働き方がどんどん促進されるのもジョグジャカルタかもしれません。

簡単ではありましたが、インドネシアの賃金事情を調べてみました。

それではさんぱいじゅんぱ!