大人・成人って何歳から?インドネシアの場合
こんにちは、よっぴー(@YOPPIE92)です。
インドネシアは各地どんどん乾季を迎えているようですが、ジョグジャカルタはまだ雨の日がたまにある感じです。雨季が長いとは聞いていたけれど、こんなに長いとは。
突然ですが今回は、インドネシアでの「成人」のお話です。
そもそも日本は?
日本でも選挙権や成人の年齢の引き下げなどがどんどん話されていますよね。インドネシアについてお伝えする前に、比較するためにもそもそも日本はどうなんだ!というところです。
法律での「成人」
日本の民法では「満二十歳で成年とする」と規定されています。
七歳年上の兄が中学生だった時、「立志式」という学内行事があった記憶がありますが、大人の仲間入りになる節目ということだったんですね。(自分が中学生になるころには既に立志式はありませんでした@茨城県)
民法の改正により、2022年4月以降は18歳が成人になるそうですね。
結婚・投票・お酒やたばこは?
調べてみたところ、先述のタイミングでこんな感じに変わるそうです。
- 結婚:18歳以上(男女ともに)
- 投票:18歳以上(2016年6月から)
- お酒・たばこ:従来通り20歳以上
お酒とたばこは引き続き20歳がボーダーということですね。
インドネシアの場合
インドネシアでは一般的には「17歳」からが大人と呼ばれます。17歳の誕生日は特に盛大に祝われたりしています。
根拠のひとつとしては、身分証明書にあたる「KTP」というカードを作成できるのが17歳からというのがあります。(KTP=kartu tanda penduduk, ktp kartu tanda pendu)
法律での「成人」
インドネシアの法律を調べてみると、驚くほど定義が色々…。家族法、宗教に関する法律、などなどによって17歳、18歳、21歳あたりで自分で責任を持つという記述が多かったです。
結婚・投票・お酒やたばこは?
これもそれぞれバラバラでした。
- 結婚:17歳から(男女ともに)
- 投票:17歳以上
- お酒:21歳以上
- たばこ:18歳以上
ぶっちゃけ、お酒やたばこの年齢制限はどのように守られているんだろうと気になるところではあります…。
参考:Tak Boleh Minum Bir Sebelum Umur 21 Tahun
日本にはない!?例外の「成人」
日本とインドネシアを比較した時に、インドネシアにしかないものがあります。それは、「結婚したら大人」という考え方です。
17歳以下であっても未婚のカップルで妊娠が分かった場合、結婚へと進む場合が多いです。そして17歳以下であっても「結婚していれば大人」扱いになります。
身分証明書のKTPが作成出来たり、選挙権が与えられたりすることになります。なんと不思議。
「成人」について、よっぴーが思うこと
欧米出身の友人たちと話していると、「大人になったら全て自分の責任、自分の人生だから何をするかは自分で決める。」という話になることがあります。
高校生卒業後すぐに世界を旅する、とかね。親も本人の意見を尊重して自由にさせるし、本人たちも自由に動くんだなあという印象を持っています。
それに対し、インドネシアや日本ではまだ「家族の意見」が「自分の選択」に強く影響する年代かと思います。
影響することは悪いことではないけれど、「自分が決めた」という納得感は必要だと思っています。
私も地元の大学に進学した理由のひとつは「大学くらいは親元に居てほしいな」という親の一言があったからです。全く後悔していないし、結果的に大学以降は東京やら海外へ行きたいというのを後押ししてもらっています。
決してどちらも良い悪いの話ではありませんが、「親が言ったから決めた」ではなく、影響を受けたとしても自分で説明できる必要があるなあと感じました。
今回は、インドネシアでの「成人」についてまとめてみました。
留学を振り返るなかで、インドネシア人の思考について考えることが増えました。私はインドネシア人ではなく日本人だし、国籍が同じでも違っても理解できないことは沢山あります。
完全な理解は出来なくとも、仕事など協力していくうえでお互いに心地よいコミュニケーションが図れる気遣いを持った人間になりたいなと思います。
地域や宗教による慣習が日本よりも強く残るインドネシア、まだまだ謎だらけです。
今日も読んでくれてありがとうございました、それではさんぱいじゅんぱ!